2019年春夏コレクションから、ファッショントレンドを探り、キーワード別に紹介しています。全7回のうち今回は3回目、テーマは「フリンジ」です。
今までも、ときどき、フリンジはトレンドキーワードとして挙げられることがありました。その多くは、大きなテーマでウエスタンがあり、バッグやブーツなどにフリンジが施されたものの提案でした。今期のフリンジは、少し使われ方が違うように感じます。
今回はバッグやブーツに使われているのというよりも、ジャケットやジレ、スカートにフリンジがあしらわれています。袖や胸元で、長く大きく揺れるフリンジが今年は出てきそうです。
画像左のベージュのジレはシャネルのものです。ウエスタンテイストではなく、エレガントな印象です。右はコムデギャルソンです。今季のギャルソンでは、はさみで切り刻んたようなカッティングデザインが多く見られたのですが、その中のひとつの表現として細かく刻みフリンジを作った、そんな風に見えます。
長く揺れるフリンジの提案は、日本のファッション市場にも受け入れられやすそうではないかと思います。どんな風に取り入れられて市場に出てくるか、楽しみにしていたいと思います。